東北NOTES大阪公演が毎日新聞に掲載されました。1/17

毎日新聞大阪公演

東日本大震災:がれきを楽器に再生 高島屋で復興ライブ--23日まで /大阪

 

 東日本大震災で発生した大量のがれきから再生された木材を使った楽器で演奏するバンド「東北NOTES( ノーツ )」による「東北復興ライブ」が、高島屋大阪店(大阪市中央区)で連日、開かれている。プロジェクトを率いる宮城県名取市のミュージシャン、黒瀬寛幸さん(34)は「がれきとなった木材も、楽器にすれば何百年先も震災のことを思い出してもらえる。演奏で全国の人に震災のことを伝えたい」と話している。【鈴木一也】

「東北NOTES」には宮城や福島、岩手など東北6県出身のミュージシャン約20人が在籍。楽器構成やスケジュールによって4~6人のバンドを組み、各地で演奏活動をしている。がれきとなった秋田杉の柱や花梨(かりん)などの木材を、ギターやベース、ウクレレの胴体表面や糸巻き部分に使うほか、「カホン」と呼ばれる南米発祥の木箱のような打楽器などに使っている。

黒瀬さんは名取市の内陸部に住んでいて無事だったが、沿岸部の友人を津波で失った。見渡す限りのがれきの山を目の当たりにし、「本来は捨てられるはずじゃなかったものを、何とか形にして残せないか」と、大好きな楽器に使用することを思いつき、自治体の許諾を得て材木集めを始めた。

東京の楽器メーカーなどに依頼し、これまでに約100個の楽器を製作。販売もしており、売り上げは被災者への楽器提供や被災楽器の修理に使う。高島屋大阪店でのライブは23日まで、正午と午後3時に開催。「上を向いて歩こう」や復興を願うオリジナル曲などを演奏する。入場無料。


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