大儀見 元



「重厚」先ずそう感じました。
普段自分が使っているカホンと比べると、ズンという低音の重さとパシッという高音のレンジの幅がひろくて、少し戸惑いました。ところが、ライブにレコーディングにと使っていくうちに、この楽器の「重厚」さがどんどん体に入ってきました。その感覚は野球に例えると、重めのバットで最初は振り慣れないけど、自分のスイングが出来るようになると、打球がポンポン遠くに飛ぶようになる感じに似ているなと思います。とてもバワフルなカホンです。
先日ご縁あって被災地に赴き、自分の主宰するSALSA SWINGOZAで演奏させていただだく機会に恵まれました。その時ほんの少しですが、実際の惨状をこの目で見ることができました。自分が命がけで叩く楽器に、あの光景の一部の「思材」が入っていると思うと、リズムを叩き出す力が湧いてきます。素晴らしいことだと思いませんか?

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